ケーブルタイというアイテムをご存知でしょうか。ナイロン製のマジックテープになっており、黄色や赤・青といったカラフルな色で販売されています。主にホームセンターや100円ショップの工具売り場で展示販売がなされており、物を固定するのに使用できます。結束バンドに分類されるもので、何度でも繰り返し利用できるのが特徴です。
結束バンドというと、ポリ塩化ビニール製で一度バンドを締めると緩ませることが不可能となっています。一種の使い捨てタイプであり、ビニール製ゆえに耐久度も低いという特徴を持っていました。昨今は世界各地でプラスチックゴミの削減を声高に叫ばれており、結束バンドも使い捨てから再使用が可能なケーブルタイの使用へと方向転換をなされています。ケーブルタイが登場したのは1990年代前半で、もともとは家電製品を購入した際の梱包材として使用されていました。
家電には必ず電源ケーブルが必要であり、このケーブルをまとめるのにケーブルタイを付けて箱に収められていたというわけです。消費者の間で利便性に長けていると評判になり、単品で販売されるに至りました。昨今では文房具という形で利用される方も多く、ペンを数本まとめたりメモ用紙を閉じるためのバンドなどアイデア次第でさまざまな使い方が可能です。1本単位ではなく、数十本入りで約110円というお手頃価格で購入できる点も評価されています。
今後も幅広い業界で用いられることでしょう。