結束バンドというアイテムをご存知でしょうか。このバンドは日本で1960年に開発販売されたもので、世界に誇れる日本生まれの工業用品です。黒や白色のプラスチック製のバンドといえば、大半の方がお分かりになるでしょう。昨今では一般家庭でも目に出来るようになり、文房具用品や園芸用のネットの固定としても使用されるようになりました。

裏面に凹凸があり、これが噛み合わさることでしっかりと物を固定できます。今では家庭用品的な存在になっている結束バンドですが、もともとは工業用品として活用されていたものです。主に屋外で電気配線を束ねたり、掲示板の固定道具という形で使用されていました。1965年に結束バンドの裏面に備わっているトラッキングという凹凸が特許商標登録をなされて、世界の中で日本の計4社の企業でしか用いられないアイテムにもなっています。

今現在、世界各国で販売されている結束バンドはどれも日本製ばかりで、今では珍しいメイドインジャパンの工業用品となりました。使用されている素材はポリ塩化ビニール製が一般的ですが、ステンレス製・ナイロン製というものもあります。ステンレス製は建設現場で用いられるもので、建材・足場の仮留めに使用されて繰り返し利用できるのが特徴です。ナイロン製に至ってはソーラーパネルの固定用に新たに開発されたものであり、沿岸部で用いても塩害・気温差・紫外線などの環境変化による劣化が起こりにくいものです。

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