1990年代後半に訪れたブロードバンド改革を受けて、国内ではADSL回線が普及しました。

それ以前はISDNというプッシュ回線が主流で、電話回線と併用する形でインターネット接続に接続ができました。このISDNでは最大通信速度がわずか10bpsしかなく、動画データを送受信することは不可能です。そのあとに登場したADSLは最大通信速度が20~50Mbpsと一気に高速通信を可能にして、オンラインゲームや動画などを各家庭で楽しめる環境が手に入るに至りました。

ADSLの普及と共に登場した情報周辺機器がlanケーブルで、グラスファイバーをビニール膜に覆っているケーブルです。光の乱反射によってデータを送受信しており、昨今主流の光回線でも使用できるのが特徴です。登場してから約20年もの間、素材や形状が変わることが無い不変的なアイテムと言われてきたlanケーブルでしたが、次世代通信規格5Gの登場により、新たな素材が採用された次世代通信規格のlanケーブルが2020年に販売されています。

次世代通信規格のlanケーブルは最高速度50Gbpsに対応したもので、グラスファイバーに代わって石英を媒体と使っているのが特徴です。現在はまだ50Gbpsのネット回線網が整備されているのは首都圏一帯のみですが、今後は全国へと拡大していく見込みです。石英を素材にしているケーブルもそれに比例をして家電量販店等で販売されていき、50Gbpsの高速通信も一般家庭へと普及していくことでしょう。

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