結束バンドは、いろいろなものを縛っておく際に使用すると便利な製品です。ただ、縛ると言っても紐のように結び目を作るわけではなく、洋服のベルトに似た仕組みで輪を作って締め、そのままの状態を保つことができるようになっています。結束バンドは先端部のヘッド、中間部のストラップ、末端部のテールという3つの部分から構成されます。このうちヘッドはベルトのバックルのような構造をしており、中にツメが付いています。

一方、ストラップの表面には細かな凹凸があります。使用する時はまずテールの先をヘッドに通し、輪を作ります。そして適当な直径になるまで輪を絞ったら、そこで動きを止めます。するとヘッド内のツメがストラップ表面の凹凸に引っかかり、元に戻らなくなります。

一部再利用が可能なタイプもありますが基本的には使い捨てなので、取り外す時はストラップ部分を切断します。一般的な製品はナイロンなどの樹脂製なので、ハサミやニッパーなどで切断することができます。結束バンドは40年程前から使用され始め、輪ゴムや紐などより丈夫で耐久性が高く、それでいてほどよい柔軟性も備えていることから、使い勝手の良い結束具として普及するようになりました。さまざまな場面で使われていますが、見かける機会が多いのは電気の配線工事です。

複数の電源ケーブルをひとまとめにしたり、支柱に縛りつけて固定したりする際にしばしば用いられます。オフィス内でも、OA機器の接続ケーブルをまとめる際などに使うと重宝します。

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